50歳独身おんなのひとりごと

50代になり「まあいっか」という感覚の“深さ”を真に理解した。そんな50代独身おんなの日常を綴ったブログです

アラフィフの転職活動 採用通知編

 

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「採用通知」をうけとる

 

やった! 通算で30敗したあとにやっと1勝をつげる通知がまいこんできた。

 

「この役割をあなたに担っていただくことに決定いたしました」受け取ったメールにはそういった内容がつづられていた。

 

転職活動を始めて約3か月目の今、積み上がった敗戦の数は30にも及ぶ。30敗とさらっと書いたけれどその30戦の1戦1戦が唯一無二のものであったわけで、要は30通りの“憂い”をわたしは経験してきた。

 

受け取ったメールの一字一句を、わたしは読み逃さぬよう反復して読んだ。

 

そしてそれがまぎれもなく「採用通知」だと認識した時に、わたしは意外と冷静に「この日がきたか」と考えた。

 

 この冷静さはなに?

 

望みの「採用通知」を受け取った時の自分の落ち着きぶりを、わたしは不思議な感覚として受け止めた。

 

この落ち着きが何なのか、どこから来るのかと考えて、そしてそれがある種の“自己尊敬”であると理解した。

 

つまり、戦って戦って、負けて負けて、傷を負い、その傷が完全に癒えていなかろうが、逃げずに立ち上がり、次の戦いへと前進を試みた、そんな自分への信頼、リスペクトがこの数か月の転職活動の中で私の中に芽生えていたのかもしれない。

 

だから受け取った「採用通知」を勲章のようなものととらえ、自分にふさわしいと心から感じ、みずからを「称えていい!」そう思ったからこそわたしは納得し、必然的に冷静だった。

 

 

転職活動で活かせる武器とは?

 

そういえば転職活動を始めた当初の自分にはどこか“気負い”があった。「会社は自分をもっと評価するべき」とか「自分の持っているスキルを社会でもっと活かすべき」など、「べき!」、「べき!」と何やら気ぜわしく、人としてとんがった状態だった。

 

30年間もの会社員生活の中で、培ってきたスキル、実務経験、が私の持つ武器で、その武器を高らかに掲げ、転職市場という“戦場(いくさば)”へ飛び込んでいった当初、わたしは“戦利品(ステップアップ)”をこの手につかもうとの気概にあふれていた。だって「会社は自分をもっと評価するべき」、「自分の持っているスキルを社会でもっと活かすべき」と心底思っていたのだから。

 

そんな私は転職市場から大いにダメ出しを食らった。

 

わたしが身に着けていたのは絶対的な“武器”ではないことを理解するしかなかった。

 

 

実体験からたどりついた真実

 

50代の転職で真の武器となるものっていったい何なのだろう。転職活動を重ねるにつれ、たびたびそう考えるようになった。

 

いまのわたしが出した答えは、

 

「50代の、いちビジネスパーソンとして、固有のストーリーを持ち、それを自分なりに咀嚼しつくし、いつでも他者に語りきかせ、納得させられる迫力をもっていること」、

そしてそのうえで「自分がビジネスパーソンとしてまだ成長途上であり、今後も学ぶべきことが無限にあるとの自覚を持てていること」だ。

 

つまりこれまで培ったスキルや経験は当たり前に備わっているとみなされる前提条件であり、本当の武器となるのは「その人の仕事への姿勢の前向きさ」や、「その人に本来備わっている、またはその人が経験から獲得したパーソナリティのすばらしさ」だとわたしは実体験から痛感することになった。

 

 

転職活動は実学そのもの

 

転職活動は、必然的に、真面目に取り組めば取り組むほど、また応募の回数を積み重ねていくほど、自分との向き合いから逃げられなくなり、一種の「苦しみ」と常に隣り合わせることになる。

 

たしかに苦しく、自信喪失もあるけれど、自分が納得できるまで続けることで獲得できるものが間違いなくあるとわたしは確信した。

 

「今の会社が評価してくれていないこの部分を、A社は評価してくれ書類選考を通過させてくれた」、「自分としては特別アピールしていなかったこの経験を、B社は価値として発見してくれた」、「自分のために数時間の時間を割きC社は面接に呼んでくれた」など、「こんな自分」と真剣に対峙してくださる会社は世の中に確実に存在する。という事実との遭遇経験は、本当にありがたくうれしいもので、選考結果が「不採用」だったケースでも、わたしは実際何度か、おさえようもなく感極まり一人泣いたことだってある。

 

 

「転職活動」のススメ

 

今回の「採用通知」については、諸事情あり転職という実行動へはむつびつけないことにしたけれど。この「採用通知」はいろいろな意味でわたしの今までの「転職活動」をふりかえる良いきっかけとなった。

 

現段階で言えるのは、これまで過ごしてきた濃密な活動時間が、わたしに「世の中の真実を教え」、「自己内省を促し」、「自己理解を深めさせ」、「自分への信頼感を強くせしめ」、「自分の努力を素直に称えようという気持ちにさせ」てくれたということ。

 

「転職活動」を多くの人にやってみてほしい、これが目標へと向かう途上にいるわたしが、現段階で至った境地である。

 

 

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