先日ミートショップで鶏の手羽中が目に入り衝動的に5本購入した。
その時思い描いたイメージはじっくり煮込んでスープをこしらえること。
帰宅の道すがら、どんなスープにするかと考えをめぐらしひらめいたのが「薬膳スープ」だった。
私は中医薬膳師という資格を持っていて、家には数種の中薬をストックしており、今回のスープに使うのは“なつめ”という結論を出した。
“鶏肉”も“なつめ”も①胃をやさしくいたわってくれて、②血を増やしてくれて、結果として③体を温めてくれるありがたい食材である。
まず手羽中をきれいに水洗いし、土鍋に投入。次に土鍋に水を600㏄と紹興酒大さじ3を注入、そして同じ土鍋になつめを2個投入、その後弱火にかける。
薬膳では基本灰汁はすくわないのだが、気になるならすくう。
3~4時間じっくりと煮る。
手羽中の骨と肉がほろほろと力を入れずに外れるようなら外して骨は捨てる。
くたっとなったなつめの薬効はほとんどスープに抽出されたので、なつめ自体においしさは感じられないが、食べても大丈夫。(私は食べてしまいます)
出来上がったスープには好みで塩で調味していただく。(私はごくごく少量にして、素材の味を楽しみます)
翌朝スープは煮凝りの様に固まりますので、コラーゲンがスープに流れ出ていることが目で確認できる、実はお肌にも良いスープですので、ぜひ一度お試しください。